『 高野悦子 』PART2・・・ 間人 彰 1話 [ 補足事項 ] (一) 世界に関連するもの { 随時追記 } 幻想とか夢について触れなければならない。 一過性とはいえ心は幻想とか夢について再現することができるのです。そして記憶が それを言葉で翻訳するのですがほんの一部に過ぎません。ふと目にした言葉から逆に それが一部再現されることもあるのです。そして度重なる不確かな再現によって 当時と異なる心の様が形成されてしまうこともあるのです。その違いを心痛く思い 知らされることで幻想や夢は現実に比べて軽視されるのかもしれません。 夢追い人について最近考える事がありました。ロマンを生涯の大半求め続けた人が 今までにも居られます。オタクとして半ば軽蔑されがちではありますが過ごしておられる 方も多いはずです。穏やかに人生を送ることも一つの夢といえるかもしれません。 あるいはこれまでの人生を振り返り諦らめたことや中途で挫折した夢を再び得ようと 試みる場合もあります。機が熟して可能に近づいたからかっての夢にチャレンジしよう とすることもあるでしょう。とすれば一過性と考えるわけにはいきません。 幻想や夢もまた条件さえ整えば世界となりうるのです。 高村智恵子さんの話題が最近ありましたので例として考えてみたいです。 精神病院に入院してからも彼女は芸術家の心を失いませんでした。記憶の機能が 薄れる中でも美意識は作用していたのですがそれは果たして記憶によることでしょうか。 二年間に千数百もの紙絵が作れるものでしょうか。光太郎にのみ恭しく見せたという 紙絵の創造力は記憶に頼らず心に頼ったから得られたのではないかと思うのです。 高野さんならこう言うかもしれません。「それは、素直で純な優しい心に頼ったからです。」と。 そうした心で創られた世界は現実には持ち難いものです。何故なら社会人間であるからです。 社会から完全に孤立しない限り持ち得ない世界です。但し近づけようとすることはできます。 高野悦子は少なくともその一点に焦りつつ突進しきったのだと私は考えています。 世界を理解する試みとして、心のサイフ理論というのがあります。これはマーケティング・ リサーチにおける分析理論の一つですが、各人の価値観に焦点を当てた理論です。 衣服には金銭を惜しまないとか、書物には金銭に拘らないとか人によって購買行動に違いが 出てきます。 NEXT 表紙に戻る